子どもの癇癪が始まると、「どうやって止めよう…」と頭がいっぱいになってしまいますよね。
けれど目標は「癇癪ゼロ」にすることではありません。大人だって腹が立つように、怒りの感情そのものはごく自然なもの。1日3回だった癇癪が2回に減ったなら、それは立派な成長であり、「前より我慢できたね」と具体的にほめてあげたいポイントです。
大事なのは、爆発する前の「前兆サイン」に気づくこと。足をバタバタさせる、目が泳ぐ、拳を握りしめる……そんな様子が見えたら、「今ちょっとイライラしてるね」「悔しいの、頑張ってこらえてるね」と声をかけ、気持ちを分かろうとする姿勢を伝えます。この「ちゃんと見ているよ」というメッセージが、心のブレーキになります。
また、「すぐカッとなる」タイプの子には、物事をゆるく受け止める魔法の言葉「まあ、いっか」を一緒に練習してみましょう。親がわざと小さな失敗をして「やっちゃった、まあいっか」と笑って見せると、失敗しても大丈夫という感覚が少しずつ伝わっていきます。
そして「泣かないで」「叩かないで」と行動を止めるだけでなく、「悔しかったね。でも叩かないよ」「悲しかったんだね。泣かないでいられたらすごいね」と、まず感情を言葉にして代弁してあげることがとても大切です。
こうした関わりを重ねることで、子どもは自分の中のモヤモヤした気持ちを、少しずつ言葉で表現できるようになっていきます。
三郷市の児童発達支援
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